2016年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2016.10.15 (Sat)

本棚:『いつまでも若いと思うなよ』ほか

初夏のあたりから読んでいてたもの。
刺激のある本の数々。
死・身体・能力・引継ぎ、な話に、頭の中が活性化。
なんか養老孟司フェアな様相。
来生さんにも読んでほしいような本がたくさん。(たぶん読まないだろうが)

『いつまでも若いと思うなよ』:橋本治(15.10)
橋本さんは現代の啓蒙家で、
至ってまっとうなことを、
少し人が思いつかなかったところから
きちんと言葉で追っていくので
なかなか読みにくい、ところはあるかもしれない。
このヒトは浮ついたことを言ってるのではなく、
自分の経験にのっとって、身体で知って頭につなげているというのが
この本を読むとすっごくわかる。
こんな大変な経験、普通の人では乗りきれない。
貧乏(しかも飛び込んで行った)、
万人に一人の難病、膨大な仕事量、半端ない頭の良さ。
そういう人が、老いについて考え、発見の日々を新鮮に驚いている。
死は結局、生の側からしか考えられない。
橋本さんの新しい本が、まだ出ていることに感謝。

『衣にちにち』:群ようこ(15.06)
日々の着るものに関するエッセイ。
ある日突然、いつも着ていたものが似合わなくなる、というのがコワイ。

『よはひ』:いしいしんじ(16.01)
小説っぽい小説を読むのははじめてかも。
恒川光太郎的な雰囲気もあって面白かった。
いしいさんの本は、ひとつの文章で、
ふいにどっと涙が出てくるようなところがある。
大きな事件が起こるわけでもない話に
あっという間に引き込まれる。
目の前に、乗るはずの電車が来ているのにも気付かなかった。
一編が短いので読みやすい。
最後にゆるゆると話が集まってくるのも面白かった。
「小学4年の慎二」が強烈に印象に残る。

『街場の共同体論』:内田樹
久しぶりに内田さんの本を読みました。
社会で起こっている複雑なことを、
誰かがかみ砕いて解説してくれるととても助かります。
当然、その「誰か」が問題で、
内田さんなら大丈夫だろうと私は思うので読みます。
今の社会の状態が、
戦後豊かになることを望んで進んだ結果であるとの文章に
深く納得しつつも、恐ろしさとやりきれなさを感じて
いつもなら「そうか!」とすっきりするところが
「そうだよね」と、げんなりするという方にすすみ、
読みながら気分がふさいでしまいました。
「教育」を「経済」の視点でとらえると、
何も勉強(努力)しないで資格を得ることがいちばんトクした人になる、というのが
みもふたもなさ過ぎて嫌になる。
少しでも他者を思って動くこと、そういう人の割合が少しでも増えること、
自分から、動かしていく以外に策はないんだろうな。
次世代を育てる、自分がもらったものを次に渡すことの大切さ。
「人に迷惑をかけない」という言葉の裏にある思考にぞっとする。
他者は、めぐりあわせでそうならなかった自分の姿と思えば
考え方も変わっていく。

『庭は手入れをするもんだ 養老孟司の幸福論』:養老孟司(12.12)
先の内田さんの本と、内容がリンクしていてびっくりする。
同じような話を続けて読むことでより腑に落ちていく。
「こうすれば こうなる」と考えて、
分かった気になって動かないことの意味のなさ。
「自分」なんて、自分のものではないという考え方。
日本の自然が他国にはないほど多様で豊かなこと。
それはその国の人の考え方にも通ずること。
効率や便利や楽なことを優先して人間の力が落ちていること。
小さな範囲だけを切り取って考えることでは意味がなく、
物事はさまざまに繋がり連動していること。
以前読んだ『武術と医術 人を活かすメソッド』の
「総合医療」の考えにも繋がる話。
考えるよりもやってみること。
考えすぎて簡単な答えにも気づかないほど、能力は下がっている。

『からだとはなす、ことばとおどる』:石田千(16.03)
石田千さんの本は、読んでいると落ち着く。
言葉の静かさ、ゆっくりさ。
生活する時間の丁寧さ。
写真も含めて、昭和なかおりのする本。

『日本人はどう死ぬべきか?』:養老孟司×隈研吾(14.12)
続けて養老さんの本を読む。
二人の対談本から、隈研吾さんのことを知ったのだった。
「死」をテーマとしながら、話は違う方へ脱線していく。
日本という自然災害の多い場所に住んでいる以上、
家はずっと住み続けるものというよりも、
変化して流れてやり直せるものであるほうが自然な気がする。
「死」はつまるところ、2人称(近しい人)の死が一番の問題で
自分は死んだらおしまいで自分にはわからないのだから、
今ちゃんと楽しまないでどうすんの、今やることやらないでどうするの、
という考えが底にあるので、読んでいると気持ちが上がっていく。

『老人の壁』:養老孟司・南伸坊(16.03)
こちらも、老人・死というものをテーマとして与えられながら
中身は「どう楽しく生きていくか」ということが中心。
・人間はだませても自然はだませない。
 いい加減な仕事には相応の結果が起こる。
(これ読んだ後に、豊洲の盛土問題が出てきてうなった)
・余命は短く言っておいた方が、
 その数字より先に死なれる可能性が低くなるので医者にとって都合がイイ。
・分かったことが嬉しいのではなく、分かって自分が変わることが楽しい。
・良いと思っていることにも裏表がある。
 効きすぎる薬をもって、よく効くからと増やすのか、よく効いたからと減らすのか。
 絶対なんてものはなく、距離感と、ほどよいところで受け入れることの大事さ。
・車みたいな、70キロの人間ひとり動かすのにトンのものが必要か?
・ただ見ているだけでは分からない、
 絵を描くことで細部を観察し、概念化ができるようになる。
・趣味や夢中になることを持つと考えることが楽しくなり、
 儲けなんて出なくても人の役に立たなくても、そこに自分という作品が残る。
まさに、分かって自分が変わるような話が次々と。
軽く読み進められるけれど、たくさんの豊かな話が詰まっている。

『女を生きる覚悟』:三砂ちづる(14.07)
以前読んだ『不機嫌な夫婦』と内容的にはかぶるところが多いけれど
繰り返し読んでも大事なことは残してあるという感じ。
ここでも、大事な話をする前に、
各方面への断り書きをくどいほど書かねば話が進まないという、
今の世の中の難しさが見える。
身体のもつ力を呼び覚ますことの重要さ。
日常当たり前に使っているもの(水や電気など)がある日無くなった時に、
身体の力が発揮できる。
便利に慣れて、いろいろなことを忘れた身体がかかえる問題を
感じること・想像すること・経験してきたことから考え直すことがとても大事。
三砂さんの本を読んでいると、
赤ちゃんや子供には、
幸せを感じて嬉しいと素直に表現できるような環境と体感を
与えてほしいと心から思う。
大人の都合で無理のある生活をして、身体という基本の環境をないがしろにすること、
自分が便利だからラクだから、
子供たちの気持ちが本当にそうなのかは分からないから、と
小さな子たちが、我慢して受け入れなければいけない状態に置いてしまうこと、
読んでいると切なくて悲しくなってくる。

スポンサーサイト

テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

09:29  |  蛸足図書室  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

2016.10.11 (Tue)

Acoustic Tracks 2016@山形~ふらり旅・来生たかおと秘伝豆

来生たかおプチ隠居まで、残り2本となりました。

思いがけず、今回のツアーは
9か所のうち7か所を見に行くことになりました。
こんなに追いかけたのは初めてです!
追いかけるだけの価値がある充実の内容でした。

えんえんと悩んでいた山形ライブ。
結局行くことにして、
そのあと各方面から「私も」なお知らせをいただき、
それならと、帰りの新幹線は指定席を変更して、
4人集まって一緒に帰ることにしました。
チケットはみんなバラバラに取ったのにね。
結果的に面白いことになりました。

席は後ろから数えた方が早いような場所ですが、
中規模ホールなので、普通のホールなら真ん中くらいな感じでしょうか。
PAが近いかもしれないので、音の良さをより感じることが出来るかな。
すっげー期待してますので、どうぞよろしく。

明日の山形、雨は降らなそうですが、
かなり寒いようです!!最高気温20度ないよ!
服装にはご注意ください。
RYUMEIさんも喉を傷めないといいんだけど。

みなさんに山形でお会いするのを楽しみにしています!

***************

帰って来ました。
充実の山形ライブ日帰りツアーでした。
帰りの新幹線は、4人でボックス状に向かい合って、
ハメ外さないように気を付けながらもしゃべりまくって、
あっという間の3時間でした。
明るいうちは空さんと、フラフラ山形さんぽも楽しんできましたよー。
ライブは安定・安心の内容でした。
来生さんの声はいつもよりも爽やかに響いていたように思います。
バンドの音は、千葉のほうが迫力があったかな。
気持ちまるくなったような印象を受けました。
遠くから全体が見えたので、雰囲気のあるライティングも堪能しましたよ。
最後にRYUMEIさんとも会えたし!!
スペシャルな1日でした。

レポはまだどういう方向で行くか不確定ですが、
思いのほかメモが増えたので、整理しつつ形にしたいと思います。
感想、先にどしどしお待ちしておりますよ!

***************

ライブの次の日も休みをもらっていたので、珍しくハイスピードでできました。
前回の千葉ライブは時系列で書きましたけど、
あまり間を置かないライブでそれをやっても
同じような内容になってしまいそうなので、
ぱらぱらと思いつくままに書いて行こうと思います。
セトリは千葉のライブレポを参照してくださいませ。

それほど長くはないけど追記へゴー。

テーマ : LIVE、イベント - ジャンル : 音楽

タグ : 来生たかお RYUMEI 小田木隆明 野呂 尚史

22:50  |  来生たかお  |  トラックバック(0)  |  コメント(18)

2016.10.01 (Sat)

RYUMEIさん誕生日&FANMEETING5のお知らせ

 RYUMEIさん、誕生日おめでとうございます! 
この1年は、RYUMEIさんにたくさん会えて、
歌声、ギター、堪能できました。
来生さんのアコースティックライブのおかげが大きいです。感謝感謝。
これからの1年も、実りあるものとなりますように!
ワタクシも全力で見守りつつ、ときに背中を押しまくりたいと思います。

さて。
みなさんお待ちかね―!
5月以来のファンミーティングの日程が決まったのでお知らせします!

RYUMEI・FANMEETING5
12月3日(土)です。
いろいろ予定を調整していたら、だいぶ遅い時期になってしまいました。
場所はいつもの荻窪アルカフェさん。
http://alcafe.incoming.jp/
アルカフェマップ
(お店HPより)
時間もおなじく、開場19:00 開演19:30 完全撤収23:00です。
好評・飲み放題を付けて、お値段はまだこれから調整しますが
3300円くらいをめどに考えております。

万障お繰り合わせのうえ!ご参加ください。
ご友人などへもどしどしお誘いかけてくれたら嬉しいです。
御大のアコースティックライブで興味を持った方も!
アットホームで居心地の良いライブです。
初めての方も熱烈歓迎。

人数の取りまとめは私の方で行ってますので、
ご連絡くださいねー。

まだまだ先の話なので、まだなーんも決まってませんが、
とりあえずリクエストなど、用意しておくと吉。
私もチケットのデザインなど考え始めようかしらん。

タグ : RYUMEI 小田木隆明

11:59  |  来生たかお  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)
 | HOME |