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2010.09.01 (Wed)

REVUE:『青いNovember』の肝

もうお忘れかと思いますが、
書くと言ったまま放りだしていたレビューが一つ。
たまーに思い出していじりながら時間切れで下書きにしまいこむ日々。
自分でもなんだか分かんなくなってきたので、
そろそろ出します。

リューメイさんの2周年ライブも近いし。(ムリヤリなネタ振り)

**********************

これ11月(去年の)に書こうと思ってたのですよ。
でも引越のドタバタでそれどころではなく。(いつの話だよ・・・)
れいさんとこで記事があって、
(→ あの日坂道を… 青いNovember/来生たかお
読むともうこれがまた刺激的で。
案の定コメントに収まりきらないので1本立ちさせました。


『青いNovember』(『With Time』収録)

この曲の肝

とても長い夜


勝手なことばっかり書くぞ!

【More・・・】

毎度のもん流に来生節をテキスト化すると、

おーてもーなーがあいよおぅる

ここが一番グッとくる。
その一つ前の「ふぅりむーかず」もイイが、後から出てくるココを聴くと、
やっぱこっちだな、と。
ライブで聴く時も、この「とぉ」がキレイに決まるかをドキドキしながら待っている。

私の中ではこの曲と「グリサンド」は同じくくりで、
どちらも大好き。
きらめいてエレガント。切なげにドラマチック。
基本、この曲の楽しみ方は
ただただ来生さんの声を味わう。全身浸かる。

私は最後の「秋の、とても長い夜」だけでご飯3杯食べられます。
同じメロディーの中でここが一番好きだ!!
(「お」が多いからと推察される)
で、このメロディーの感じって
『デイ・ブレイク』の「ねがえりをうつ」に通じるなと気がついた。
→ 過去記事:REVUE: 「デイ・ブレイク」の肝
やはり私が好きなメロディーラインってあるんだな。

確かにこれ、マイナーなのかメジャーなのか、
切なく後ろ向きなのか前向きなのか、不思議な感じがする。
二つの面が循環して1曲なのにいろいろ楽しい。
それにのった来生さんのヴォーカルを、ただただ楽しんでいるうちに、
歌詞は右から左へ流れ行き、
残り香のように映像の断片が残っている。

あえて歌詞を引いて、グッとくるところを挙げてみると。
「昔よりも柔和な瞳」ってのがえつこさんらしくて良いんですよ!!
『涼しい影』を思い出す距離感。
時間によって角が取れて丸くなった感じ。
小春日和の秋の公園。
想像を刺激させて私の好きな間奏へ突入。ニクイ演出。

「恋は飽きもせず 記憶たぐりよせ」
「秋の とても長い夜とめさせて」
これこれ!
私の大好きな『ひと月ののち』に通じる。
ほんのきっかけで、ふと思い出が立ちのぼって、
自分でもどうにもならなくなる感じ。
すでに思い出ではなく妄想に近い。
そういう切ない機微を、
これだけのシンプルな言葉で感じさせる歌詞って今あるか!?

なんて歌詞を引いてあれこれ書いてみたが、
実のところほとんど歌詞なんて意識してない。
私はえつこさんにとってあまりいいお客さんとはいえないかも。

なので、『迂闊』記事で、歌詞のことをいろいろ書いてあって慌てましたw

でっ。
タイトルについてですが、
もうこれはね、「青いNovember」で、それ以上でも以下でもない。
意味なんていいのっ。

というのがワタクシの見解である。
きわめて乱暴。

個人的に、こういうところを突っ込むのは野暮だと思っている。
冗談を説明するみたいじゃないか。

とはいえ、これは趣味のありかたに属することなので、
他の人がそれをすることが気持ちいいなら、
素敵でなんら気にすることはないと思う。
違う見方を知ることはとても刺激的だし。

と断り書きをしたうえでさらに続けるが、
『グリサンド』の「ルルーシュ色」しかり。
まあこれには女優の名前と言う答えがあるらしいが、
だからってどんな色、ということにはならない。
むしろ「どんな色ですか?」って聞いた人に
「なんでそんなこと聞くの?」とすら思ってた。

ルルーシュ色

の響きだけで、なんとも言えない色が、空気が、浮かぶじゃないか。
それでいいじゃん。
浮かばない?それはもうセンスの問題で・・・。

私は『青いNovember』は、英語の綴りを選択したことなどもひっくるめて
もう形だけで「イイなあ」です。
その雰囲気だけで、十分に、いろいろな味わいを感じる。
青い色だけではなく、青を引き立たせる他の色、まじりあい、
夜空の感じ、秋の木立、昼の暖かさ、夜の冷たさ・・・
そこに意味や正解や分かりやすさは必要だろうか。

「言葉」は性格上、正解を求める。
整合性や辻褄をあわせようとする。
でも言葉そのものに近寄り過ぎると、
その周りににじんだ空気を見逃してしまう。と思う。

ついでに「青」つながりでいくと、
『グレイ』にある「青い時代じゃなくても」
については、
「なんでここでピカソ?」
でものすごくつまづく。
「青い時代」は私には固有名詞なんだよね。
ま「青の時代」といいますが。
『グレイ』は他にも何だか言葉が過ぎて、
イメージがむしろ浮かばない曲です。
これ好きな人が凄く多いので気がひけるのだが。

もうひとつ躓くのは

君は惑わせる 唇をぬぐった 
指の
しどけなさ 
虹色の爪がさそう

耳に入ってくる感じで書いてみるとこうなる。
聴いてる時に、この「指の」で唐突に区切れるので、
意味が分からなくなるのよね。
これ文章で読むと、
女が唇を指でぬぐう仕草がしどけなくて、ココロが惑わされてしまう、
ということなんだと分かるんだけど、
でも聴いてる時は、
まるでネイルを施した指そのものが「しどけない」ように聴こえ
なんだかイメージが局所的になってしまう。

というのはまあ後からちゃんと考えると、なんだけど
聴いてる時は、この言葉の切れ目の不自然さが残って
またやっぱり入り込めなくなるのだ。
えつこさんなら、もう少し、スマートに表現できそうな気がするんだけど。

余談になるが。
私が最近の歌詞つまんねーと思うのは
説明が過ぎるからだ。
誰にでも分かるように書いているから、
納得して、共感する人が多くなる。
当たり前じゃ、そんなの。

あ、ボヤキモードに突入してきた。

来生さんの楽曲を、違和感なくするりと気持ちよく聴けるのは、
躓かない歌詞の力があってこそ。
そして矛盾するようだが、
誰にでもぱっと分かるような歌詞ではないからこそ
様々に味わい深い。いつまでも。


これソロでやってくんないかなあ。

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タグ : 来生たかお

23:04  |  来生たかお  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

遅くなりましたー。

違う違う、全然違うね~
好きな曲は同じでもみんな自分の聴きどころって違うんだね。「とても長い夜」がまず出てこなくって聴きました。あったあった最後の最後に「これかー!」(笑)

うん何回聴いても引っかかるところっってある。好きなところもあればええ~なとこも。ちなみにEtrangerは「夜にエトランジェ」が何回聴いても好き。「グリサンド」は人気あるよね。私はいまいち(笑)小堺さんが歌ってるバージョンはまた全然違う曲になっちゃってて面白い。まるで別もんで驚きました。ライブも来生さんの場合毎回違うアレンジだからこんなに聴きたくなるのかもなあ。

歌詞は本当に聴いてないんですけどね(えばれない)ピンポイントで気になって仕方ないとこがあるんだよ~それも何回聴いてもそこでひっかかるの。で、それをもじってネット上でのIDとかHNにしてるの。なんでそんな名前なのかって聞かれたけど困った。説明が超長くなるから(笑)
れい |  2013.03.19(火) 07:06 | URL |  【編集】

れいさん

コメントもらったのにお返事遅くなってしまってスミマセン。

同じ曲聴いてるのに、ぜんぜん違うんだよね。
解釈一つとってもいろいろだし。
でも他の人の聴き方を知ると、聴きどころが増えてお得。

「夜にエトランジェ」かあ。私はそれこそ特にどうという印象がないかも。
アルバムタイトルにもかかってるのにね。

歌詞って聴いてないくらいの方が、あとになって楽しめたりしない?
↑我ながらすごい強引。
もんのすごく経ってから「ああ!!!」ってなったりして。

ネット上のID,HNの話、
そんな風にちょこっと書かれるとすっごい気になるじゃない。
機会があったらゼヒ「迂闊」で説明を。はは。
のもん |  2013.03.28(木) 23:52 | URL |  【編集】

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