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2010.04.01 (Thu)

本棚:『偽善の医療』ほか

『偽善の医療』・里見清一(09.03)
医者にかかることは、マックにハンバーガーを買いに行くのと同じではないし、
合理化を目指して平均値にならしたデータから、
誰にでも出来る仕事を増やすことが良いこととは思えない。
著者が「人情」という言葉を使うように、対応は個々によって異なるものだ。
お互いの傲慢さ、怠惰さやせっかちさが絡み合って
信頼を持ちにくい関係が作られている。
いざという時に迷わないように、この本は手元に置いてまた読みたいと思う本。

『日本の行く道』・橋本治(07.12)
既に2年近く前の本というのが怖い。
彼の言うことは突拍子もなくて、いたって真っ当。
高層ビルがぶっ壊されて広い空が広がる風景を私も夢見る。
「なぜ“便利”はそんなところまで人を追い込んだか?」
「自立する、と言った時から自立したとみなされる」
「みんなが金持ちになるという発想はもう古い、という立ち位置から中国を脅す」
この発想のシンプルさ、橋本治の言葉はストレートに確信をついてくる。
もーたまらん。

『スットコランド日記』・宮田珠己(09.08)
この著者の本は初めて。他の紀行文もちょっと気になる。
爆笑ではないが、随所でくすくす。

『「女」が邪魔をする』・大野左紀子(09.06)
女と男と自分の間のカテゴリや線引きや棲み分けや偏見。
自分の位置を模索しすぎてどんどん窮屈になっている。
はっきりさせすぎると却って妥協しずらくなる。

『日本列島プチ改造論』・パオロ・マッツァリーノ(09.02)
前回読んだ「コドモダマシ」よりストレートで面白い。
「駆け込み乗車を防ぐためにドアをギザギザにする」
「喫煙を抑制するために、ちくわくらいの大きさにして持ちにくくする」
「偽装でなくて「風(ふう)」を付けておけば良かった。「賞味風期限」とか」
スミマセン、私はこんなくだらない本ばかり読んでます。
たまにマジ半分な痛烈なコラムも挟まってるのが可笑しい。

『なみのひとなみのいとなみ』・宮田珠己(08.09)
まだ彼の紀行エッセイを読んでないが、
緩い日常エッセイの方が面白いんじゃないだろうか。

『論理病をなおす!?処方箋としての詭弁』・香西秀信(09.11)
詭弁を弄するためではなく、詭弁に陥らないために、詭弁を学ぶ。
なるほど。
読んでると「あーこれ詭弁だわ」と自制が働く。

『明日は昨日の風が吹く ああでもなくこうでもなくインデックス版』・橋本治(09.09)
「広告批評」って無くなったんだ。知りませんでした。
サッカーにハマる前はよく立ち読みしてた。
この巻頭の連載は毎月読んでたな。
途中から「ああでもなくこうでもなく」の単行本も読まなくなってしまったけど、
抜きだされたいくつもの項目を読んでいるだけで、
橋本治がいかにまっとうなことを、ずーっと昔っから言っていたかが分かる。
本質にある違和感にまっすぐ辿りつけるセンス。
ホント頭いいよなあ。

今回は「複雑に見えるものの、本質を探るような本」を
続けて読んでるようだな(笑)
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12:10  |  蛸足図書室  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

near…?

こちらのカテは初めてですがいつも拝見してます。

本屋さんで同じ棚を見てるのに、いつも違う本を手に取る…そんな感じでおもしろいです。来生さんの曲の好みが人それぞれなのと一緒かな。

ちなみにエッセイでは初期の中村うさぎさん好きだったんだけど有名になるにつれて面白くなくなってきたのでそっちのエリアは今はのもんさんが頼りです。タダでこんなに面白いもん見せてもらえるなんてありがたいわ~ しかもジャンルが広い事(笑)
TOPの記事の男たちなんてすばらしいですね~
この躍動感、心臓の音が聞こえそうです。映画の中の俳優なんてメじゃないなあ。
れい |  2010.04.11(日) 09:01 | URL |  【編集】

どもども♪
どこでも覗きに来てください。

本はやたらめったら読むんですが、
やっぱり昔から人と違うものを読んでいるようです。
別にあえてそうしてるわけではないのですが。

チェックするジャンルは広いですよ~。
図書館は端から端まで見て歩きますから(笑)
でも歴史・経済・自然科学系は素通りです。
中村うさぎさんは、対談は読んだことありますが、
単独著書はほとんど読んでないと思う。

サカ選手の面構えっていいでしょう。
特に私は気持ちがまんま正直に出るタイプが好きなのです。
俳優はともかく、テレビに出てるカッコいい・可愛い系のタレントなんて見てると、
「顔だけでいいなんてラクだよなー。フリーキックも蹴れないくせに~」
などと理不尽な言いがかりをつけたりしておりますw
のもん |  2010.04.12(月) 01:44 | URL |  【編集】

どうも
お返事ありがとうございます。

>図書館は端から端まで見て歩きますから(笑)

なるほどここが違いますね。
私は一点集中型、目当ての棚に直行直帰だ。
自然科学は一番古くて来生さんの活動歴と同じくらい、主に490番台に常駐しております。とても人間くさい棚ですw

他の人の読む本がどんなのかは、中々知る事が出来ないからこれからも楽しみにしてます~
れい |  2010.04.13(火) 08:11 | URL |  【編集】

あー490あたりは私も徘徊します。
目当ての棚の最小単位は随筆、総記・雑学、社会学、
時間があると芸術、言語、教育、コンピューター、放送、
あと哲学・心理学、医学、放送、観光、商業、家庭・・・あ、スポーツも見るか。
最初からこうだったわけではなく、
徐々にジャンルが広がって行ったんですけどね。
文体や目の付けどころの面白い書き手、
くだらないしょーもない面白い本を見つけると嬉しい。

大学でも古ーい誰も読んでないようなミョーな本を読んでると、
古美術の後輩がやっぱり同じようなヤツで
「いつものもん先輩の名前が書いてあるんですよ!」
と言われたものですw
(昔はカードに名前書いて借りてたもんね)
のもん |  2010.04.13(火) 22:55 | URL |  【編集】

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