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2010.10.27 (Wed)

本棚:『ゆん』ほか

しばらく更新してなかったので溜まってます。
このへんは夏の旅行の後からの話。
今回も家にあるものと図書館にあるもの。
本はもう久しく買ってない。

ついでにレビュー連動の本棚設置してみました。下の方見てね。
脳内さらしてるようで恥ずかしいが。
この表紙を見ても読みたいと思うような本は、
あんま並んでないだろうねえ。
(全部見るには左の家のマークをポチしてください)

『都市という廃墟』:松山巌(88.07)
私の愛読書。廃墟つながりで久々に。犬島は関係ないです。
何度も読んでるのに毎度新鮮。
事件の現場を歩きながら、20年前の三島由紀夫の小説がリンクする。
予言しているかのような小説の文章に驚く。(何度も読んでるのに忘れるチキン脳)
今もうこの本から20年が経って、
さすがにかつてあった社会状況と前提は大きく変わっている。

『O型 自分の説明書』:Jamais Jamais(08.08)
やっと図書館にあった。これで全部おわり。
ダンナはO型。
ヤツは「自分は褒められて伸びる」が口癖なので、
これを読んで「なんでしってんだよ!」と騒いでいた。
私は「料理の味見はしない」で爆笑。他にも一定数いるのか。
こういう本は都合のいいところだけ覚えておけばいいのだ。

『あたし・主婦の頭の中』:カータン(08.07)
ブログをまとめた本。なんやらグランプリを取ったらしい。
主婦の日常雑記なんて読まないが、
開き直ってネタにする潔さは芸人の技のごとし。
味のある手書きの絵が強烈過ぎ。
それ以上に手書きの文字の普通さがツボ。字が主婦っぽい!!
→ あたし・主婦の頭の中

『結婚の才能』:小倉千加子(10.04)
以前読んだ『結婚の条件』はありがちな内容だったが、
そこから5年たって社会状況が変化して、
問題はさらに複雑になっているようだ。
そこを繋いで見ていく彼女の視点の鋭さ。
最近読んだ小倉千加子の本は当たり続き。

『狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論』:内田樹(07.02)
内容は00年?06年ころのブログの再録が中心。
私は彼の本を「うん、そうだよね。それってフツーじゃないの?」
と感じつつ読むことが多い。
氏の出版点数は確実に増えてるみたいだし、
それは共感する人が増えている、のか
教えを請いたい人が増えている、のか、どうなんだか。
永江朗が『新・批評の事情』で書いてたように(うろ覚えなので間違ってるかも)
おじさんの知性が求められてるんだろうなあ。
後半に収められた学生時のエピソードを読むと、
この鼻持ちならなさと文章の雰囲気が見事にリンクする(笑)

『勉強しなければ大丈夫』:五味太郎(10.04)
五味さんのエッセイが好きだ。
久しぶりに読んだ彼の本は、ちょっとインタビュアーに難ありだな。
一般的な読者のステレオタイプの代表、的なスタンスなら
百歩譲ってみてもいいが、
刺激的でワクワクするような五味さんの話を、
ちゃんとイメージ出来てるのか不安だ。
最後の夢の構想の具体的な話を聞く段になっても
「交通費は誰が出すんですか」とか、理解に苦しむ質問が多すぎる。
その辺を無視して読んでいけば、直観的で想像力を刺激する話がたくさん。
「勉強する」と「学習する」と便宜上その言葉を当てはめているが、
ニュアンスをちゃんと汲み取れれば、ここで話していることの広さが分かる。

『ゆん』:山本精一(08.03)
この人のことをまったく知らないが、
面白い文章を書く人だな。
「ギターマガジン」で連載してるらしい。
読み始めて、内容の濃さも凄いんだけど、
構成の唐突さ加減に「え?え?」って感じで読み進んでしまう。
子犬に指をかまれた話の次に「ところで」で
祭りのモチ拾いマニアの話に繋がっていった時は
本気で落丁しているのかと思った。
コラムのタイトルがまた全然話とリンクしてないのも可笑しすぎる。
一番気に入ってるのは
「はだか天国波状攻撃・A=暴落/B=天災」
中は「ひげを生やしてるとアーチストっぽいよね」な話。無縁。

『銭湯の女神』:星野博美(01.12)
何年振りかで再読。
規格外な位置から見えるもの。文体がサバサバしていて気持ちが良い。
ファミレスからの雑感は久々に読んだらちょっと重かったが。
この本で一番グッとくるのは鋳物職人の父親の言葉。

『やせる旅』:都築響一(07.03)
一番効きそうなのが断食道場というのが切ない。
楽しそうだったり気持ちよさそうだったり、
ついでに痩せられるならお得、かもしれない。
暇と金がないと無理だけど。
やったことがあるのは礼文島ハイク。
桃岩ユースではないので比較的ライト。礼文島はまた行ってみたい。

『どうして書くの? 穂村弘対談集』:穂村弘(09.09)
この人の『絶叫委員会』を読んでみたくて、でもまだ図書館に戻ってこない。
なので周辺から入ってみた。
穂村弘の本も、ここで対談相手になっている人たちの本や音楽も
私はほぼ知らないが、
言葉をめぐる鋭いやりとりはどれも刺激的で面白かった。
穂村氏のこだわりがちょっと理解にしにくい。
対談相手の女性の方が強くて大雑把で混濁していない。

言葉を巡る話は大好き。
(なのにドイツ語まじめにやろうと思わないんだからなあ)

蛸足:

夏にBSハイビジョンで再放送していた坂本龍一の「スコラ」をようやく全部見た。
こういう音楽解説番組が見たかったんだようう。
音楽の話をする時に音を実際出して説明されないと分かんないじゃん?
昔、近田春夫の『考えるヒット』を読んでたんだが、
新しい楽曲がどんどん分からなくなるのはまあ個人の問題として(苦笑)
そこで表現される言葉がイメージできなくて、
4冊目くらいから読むのを止めてしまった。
シロートには音楽の話は音付きでないとのみこめない。
この番組を見てて、大学時代「音楽学」という講義を1年受けた時の、
知らない感覚を刺激されて毎回凄く面白かったのを思い出した。
久々に学ぶ時のドキドキと高揚する感覚を感じた。
自分の中に知識が入り込んで広がって、
あれもこれもと気がついて、
頭があふれて興奮が胸に収まらなくなるあの感じ。
勉強するってこういうことだよ!!
バッハ編、ジャズ編、ドラム&ベース編とまったく違うようなのに
ずっと続いているテーマ。
私が聴いてる音楽なんてほんっとうに狭い範囲にしかないんだけど、
それでも新しく「聴く面白さのツボ」を沢山教えてもらった感じ。
良質の教育番組でした。

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08:56  |  蛸足図書室  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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