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2012.04.05 (Thu)

観戦旅行2011:ボーフム対パダボーン(6節)・最後の出待ち

まだまだ5日目:2011年9月18日(日)の続き。


試合が終わって外に出てMOGUNCIANAさんと合流する。
レバークーゼンの朝練を見たあとで、
ここについたのは試合が始まってすぐだったらしい。
スタジアムに併設されているスポーツバーのテレビでこの試合は流れていて、
ミムンがスタメンで驚いたと。
そうだよね、私の本当に心の底から驚いたよ。

テレビの映像を見ていると、
ベテランのミムンがこの状況を引っ張って行かなければ、
的なコメントが多かったらしい。
試合内容についてはあまり語りたくはないのだが、
MOGUNCIANAさんより「昨日のバイヤーと同じような感じね」と言われて
ボーフムとは全く違う、バイヤーの守備の方がずっと立派だとしか言えなかった。
バイヤーとボーフムは同列に扱っていいようなものではない。
失点のパターンは、どんなチームでも似たようなものかもしれないが、
ボーフムの場合、それ以前のサッカーとしての基本のところでの問題が
あまりにも多すぎる。
ボーフムを見ていると、
他のチームのサッカーがいくら守備が酷いと言われようと、
何を贅沢に心配することを娯楽として楽しんでいるんだ、
というような気持になる。
ボーフムを見てから言えと。
現実の酷さは、そんなもんじゃないんだと。

このままで帰れるわけもなく、
こんな試合でどの面下げて声をかけたらいいのかも分からないけど
ミムンに会わずにいられない。
駐車場の方へ向かい、いつ出てくるかわからないけど待つことにする。
幸い、サポも何人か溜まっているが、
過激に騒いでいるようなのはいない。


以下、写真はないが個人的にいろいろあったので、長いし畳みます。

【More・・・】

旦那は待ってても仕方ないので、
宿に帰って着替えてランニングしてくるという。
その方がありがたい。
MOGUNCIANAさんと二人、話しながらミムンが出てくるのを待つ。
スタッフらしき人たちの車が最初の方に出てきて、
そのうちに選手たちの車も出てきた。
どの選手も険しい表情で、脇目をふることなく、
ファンが近寄る隙を与えないように走っていく。
クラマーやおにぎり君の表情がとりわけ悲痛な感じだった。
ベニヒの車が前を通ったとき、こちらを向いていたので手を振ったら
頷いてくれた。
「今の選手、のもんさんの方、ちゃんと見て挨拶してたわね」
私もそう思った。
ベニヒはきっと私が日本ツアーの時にいたのを覚えてるんだと思う。

ランニングの旦那が部屋の鍵を渡しに戻ってきても、
まだミムンは来ていなかった。
時間が何時になるか分からないけど、
次に私がここにいなかったら部屋に戻ったと思ってくれと言うしかない。

ようやくミムンの車が出てきた。
私に気付いて、ちゃんと車を止めてくれた。
止めたけど、何と言っていいのか分からない。
見る前から分かってたんだけど、
ミムンの表情はとても重くて辛そうなのだ。
以前マインツで、シャルケに負けた翌日の練習で、声をかけた時も、
無理に笑顔を見せてくれて、
でも元気がなくてとても辛そうだったのだ。

分かってるけど!
でも会わないで帰れない。

MOGUNCIANAさんが今日の試合の話をしてくれているようだ。
ミムンは沈んだ表情で静かに「schlecht」なゲームだったと言っている。
それでも私はミムンが出たことが嬉しかった。
MOGUNCIANAさんがそれをミムンに伝えてくれた。
私も何とか単語だけでもいいからミムンにと思ったんだけど
もう彼の重い表情を見てると、頭なんてちっとも働かない。
表情を見て汲んでくれ。
また来るから、また会おうね、と何とか伝える。
MOGUNCIANAさんもフォローしてくれて、
ミムンが「彼女の旦那さんにもよろしく言っておいて」と言うのが分かった。
これ以上、引きとめてても悪いなと思って、
それでさよならすることにした。


話してる最中に、イヤーな予感はあったのだ。
背後になんか人が集まってるのが分かってた。
案の定、私たちの話が終わったと思った後ろのサポたちが
ミムンに話しかけた。
ミムンはそこで車を降りた。
え?
そして、その場に立ちドアに寄りかかった。
何をするつもりなんだろうと思ったら、
サポの話を聞きはじめた。
サポは4,5人くらいのヤローばかりで、
飲みかけのビールのカップを持ってるヤツが一番しつこく絡んでくる。
言葉は分かんないけど、
どう見てもミムンは絡まれてるとしか思えない。

私が車を止めちゃったからだ!
私が止めなかったら、ミムンだって他の選手と同じように
さっと無視して帰れたのに!
そう思ったら、早くこの状況から逃げてくれと気が気じゃなくなってくる。
近くにいた蛍光カラーのベストを着たスタッフに声をかけてみても、
少しミムン達の方に言って話をしたあと、すぐ離れてしまった。
なんだよー何やってんだよおー(涙)

らちが明かないので、無理やりもう一度割って入る。
MOGUNCIANAさんがヤローどもに「彼が一体何をしたっていうのよ!」
「彼のせいじゃないって分かってるけど、言わないでいられないんだ」
私はもう私のせいでこうなったと思ってるからもーおろおろするだけ。
MOGUNCIANAさんが「彼女がゴメンナサイって言ってる」とミムンに言うと、
ミムンは私の方を見て「Nein,Nein」としっかりと言った。
首を振って、「キミのせいじゃない」って。
ミムンは酔っ払いどもに「彼女たちは日本から試合を見に来たんだ」
とも言ってくれてたらしい。

とりあえず、ミムンにそう言われて、その場を少し離れたが、
とてもじゃないけど、このまま帰れるわけないでしょうが。
ミムンの車は道路の真ん中にあって、
その後も選手たちがそこを避けて帰っていく。
スタッフのおじさんが何かを言ったので、
さすがにこれで帰れるかと思ったら
ミムンは少し車を移動して、邪魔にならない位置に止めて、
また車から出てサポの言い分を聞き続けた。なんでっ。

ミムンは落ち着いて、誠実に、真摯な態度でサポと話しあっている。
それを見てまた別のところにいたファンや野次馬がちらほら寄ってきたりする。
お前ら関係ないんだから寄ってくんな!!!
サポの言うことはだいたい想像がつく。
酒も入ってグダグダ愚痴をこぼして、それが延々と続いているんだろう。
あいつらは自分が言いたいことは
何があっても言うのが当然だと思ってるんだろう。
途中で何故かフォクツが通り過ぎる時に、
他のサポに見つかって捕まったので
「そうだそうだ、お前が代わりにこの続きをやんなさい!」と思ったが
何故かフォクツ、車を降りてサポと一緒にミムンの方に来て、
一緒に話をしてるんだからわけが分かんない。
増えてどうすんだ!

一向に終わらない話しあいに、
さすがにミムンも少しうんざりしたような表情を見せている。
それでもミムンは適当にごまかしたり、あしらうようなマネはせず、
最初から最後まで、静かな態度で話を続けた。

最後、サポから少し拍手があって、
ミムンはようやく車に乗り込んだ。
終わった。良かった。ううううう(涙)

ミムンが私たちの前を通り過ぎる前に、
「またね、ってbis baldだっけ?」とMOGUNCIANAさんにとっさに聞きつつ
もう次の瞬間、
ミムンに笑顔で「Bis bald!!」と言って手を振っていた。
ミムンも今度は笑顔で頷いて、そのまま車を走らせた。
良かった、最後に笑顔で帰ってくれて。
少しでも、ほっとしてくれたのならそれで十分だと思った。

bis baldだと、もうすぐ次に会う、ってニュアンスみたいです。
はは、次って何年後だよ?

「ミムン、こういう時絶対に逃げないのよね。
さっきも最後に拍手があったでしょう。
ミムン、ファンの気持をちゃんと掴んだんだよね」MOGUNCIANAさんが言う。
ミムンらしいな。
彼が車を降りた時のあの表情は、ひと勝負する前の顔だった。
そしてミムンは話す時も、相手の目をしっかりと見て話をする。
上から語気を荒げたり、やたらに下から出たりせず、正面から対応していた。
バカどもの気が済むまで。
ミムンのそういうところが、たまらなくカッコいいと思う。

でもあの時はほんっっとおおおおおおにミムンに悪いことをしたとそればっかりで。
ま、車を止めることで、
こうなることはうすーく想像はしていたんだが
それでもやっぱり、このままミムンに会わないで帰ることは出来なかった。
ごめん、ミムン。でも分かってくれるよね。

とりあえず、任務が終了したので、MOGUNCIANAさんと一緒に宿に戻った。
今日みたいな日は、とてもじゃないが一人では何もできなかった。
私の言いたいことを、MOGUNCIANAさんからミムンに伝えてもらって、
ようやく気持が通じたような感じだった。
MOGUNCIANAさん、ありがとう。
私がミムンとこうやって会えるのはMOGUNCIANAさんのおかげです。

宿にランニングの旦那が戻ってきて、
もう時間は17:30を回ってるんだが、
外に出てブンデスの試合が見れるスポーツバーを探しに行く。
スタジアムの前の大通りをそのまま駅の方へ進んでいくと、
すぐにそれらしい店が見つかった。
外に「sky」の看板。
中には数台のテレビで、まさにブンデス放送中。
それほど人は多くなく、2,3組がパラパラと座って、
それなりに興奮しながら見ているようだ。
スポーツバーというよりも、ブンデスが見れるレストラン、といった感じで
入りにくいような雰囲気はない。
これなら安心して見られそうだ。
奥の方のテーブルにもテレビがあって、
誰もいなかったのでそこでゆっくりと見ることにする。
生ビールとシュニッツェル2種類と大盛りのサラダを頼む。
わらじのようなシュニッツェルはマッシュルームのクリームソースとトマトソース。
わきにはてんこもりのフライドポテト。
ドイツ飯、ウマー。
ビールをガンガン飲みつつ試合を見ながらいろいろと話した。
考えてみたら、MOGUNCIANAさんとこうやって一緒に遊ぶのも今日が最後なのだ。
ドイツ6度目、というのもあるし、
初日からMOGUNCIANAさんと会ってるのもあるし、
普段、日本で会っているのと同じような感覚でドイツにいる。

マヌエル・ノイアーのシャルケに戻っての初試合は、
シャルケの負けで終わった。
くそ。意地を見せられなかったか。

外に出て、トラムの駅でMOGUNCIANAさんともお別れだ。
今回の旅行は短いながらも何度も一緒に行動してくれて、
いろいろな場所に連れて行ってくれて、
自分たちだけだったら出来ない楽しい経験をたくさんさせてもらった。
いつもいつも勝手なことばかりやってる私に
つきあってくれて本当にありがとう。
次に会う時は日本で。

宿に戻ってテレビを見ながら荷物を片づけたり。
シャルケ戦の後のインタビューで、
ノイアーが虚勢を張ったような強張った表情で答えるその横で
ベニーがにこにこと嬉しそうに並んでいるのが印象的だった。
他の番組では、イヴァンシツと、カイザースの選手が
並んでインタビューを受けていたり。
ピサロやら、シュラウドラフやら、あちこちでお呼びがかかって
ドイツのテレビはこんなのがたくさん見れていいなーと思う。
ツヴァイテの試合のニュースは無いかと、ザッピングしながら粘ったが
結局どこでも見ることが出来ず。
つかれて23時には倒れ込んで寝た。

明日はボーフムを離れる。旅行もあとわずかになってしまった。
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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

タグ : ブンデスリーガ ボーフム ミムン・アザウアク 観戦旅行

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