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2013.10.03 (Thu)

足利に石田徹也展を見に行ってきた

最近身辺雑記ブログと化してます。
そういうブログ書いてもしょうがないだろ、と思ってたんだが。

足利市美術館まで、石田徹也展を見に行ってきました。
石田徹也展 ――ノート、夢のしるし@足利市美術館

特急使えば意外に時間がかからないのが分かったので
遠足気分で、本とおやつ持って出かけました。
11時ごろ足利市駅に到着。
渡良瀬川を渡った先に美術館があるんだけど
(脳内「渡良瀬橋」RYUMEIバージョンエンドレス)
この鉄橋、テンションあがるわー!!

足利4

足利3

鉄の塊に弱いんです。橋も好き。ダブルで鉄橋はツボなんです。
うおー!

橋を渡ってしばらくしてパン屋さんがあったのでスコーン購入。
今の時点で少し腹ごしらえをしておかないと
集中して見れません。

足利2

つきました。
チケット買って、ベンチを見つけてスコーンをもぐもぐ。
ロッカーに荷物を預けていざ観賞!

いやー、見に来て良かったです。
絵は実物の大きさで見てなんぼです。
テレビで微に入り細にわたった映像でなめるように追うのも良いけど
自分と対峙した時の大きさはその場にいないと感じられない。
以下ぐるぐると頭の中で渦巻いたことなどを。

ある意味分かりやすい90年代の絵にやはり惹きつけられてしまう。
「燃料補給のような食事」は大きさに圧倒された。
上から見下ろすような牛めし屋の店員たち。
「兵士」のアングルも実物見て余計に凄みを感じたなー。
隠れているのに敵(敵なのか)からは見つかっていそうな配置。
「トヨタ自動車イプサム」の律義すぎるバカバカしさ。
「ぐち」のフォークリフトと合体した男の死んだ目。
制作メモには腕が上がった状態のラフスケッチ。
鞄を捧げるような姿勢に目眩。
「引き出し」の背後に立つ人物の圧迫感と男の泳いだ目。
ちょっとファンタジックな絵だった。
「居酒屋発」の能天気に酔っぱらうリーマン達の姿はほほえましく好ましい。
2階に展示された作品の律義なほどの精密な描写と光の明るさ。
「捜索」はほどよい大きさだったが緻密な細部にクラクラ。
ナンバーの挿絵は、もしかして見たことのあるものが入ってるような気がする。
挿絵なのに、こんなちゃんとした(失礼)一つの作品で描かれてるんだと改めて驚く。
ラッコと血まみれで闘うボクサーは良かったなあ。
親指マスクマンなどバカバカしさもあって。
2000年に入ってからは確かに難解なものが増えているかも。
初期から順を追って見ていると、入りやすい感じがする。

ありえない人物像を、
律義なまでの精密さと質感で描くことの凄みと面白さ。
金属の照りかえし、サビ、服の汚れ、ネクタイの柄、フローリングの木目。

作品だけではなく、作者の制作ノートやスケッチブックや
自身の言葉が添えられているのも興味深い。
アイディアが形になっていく過程が見えて。

どの絵を見ていても、共通してハッとさせられるのが赤い色。
静かな、光の中の暗さのような色合いの絵の中に、
ワンポイントで入っている赤い色を見つけるとドキリとする。
子供の着ている服の色だったり、模型の列車の色だったり、
小学生のランドセルだったり、そのものずばりの血の色だったり。
画面全体を引き締めるようなアクセント。

最後の展示室にあったスケッチブック。
鉛筆で書いた人物のアップの絵にしばし釘付け。
なんてことはない絵なんだけど
線に力がみなぎっている。
生きている線。
まだまだ彼には続きがあったはず。
今は閉じてしまってこれ以上の新しい作品は生まれないのだけど
これを描いていた彼の中では、
まだ終わりなんてずっとずっと先にあるものだったはず。
今なお生きている私たちが、
彼の作品の続きを見れないのは大きな損失だと思う。

なーんてことを
ぐるぐるぐるぐると渦巻いて考えながら
どきどきして一つ一つの絵を見ていました。
いい美術展の時は、私は最後にもう一度ぐるっとおさらいして回る。

外には見た人の書いたメッセージが展示してあった。
何かで目にしてずっと気になって、
いつか実物を見る日を待っていた人が少なからずいて
分かるなあ、と。
この日が来るまでの、この日が来た時の心の動きを思ってじーんとなる。
でも展示してあった分に、赤い色に言及したものはなかったなあ。

いやー、足利まで来て正解でしたよ。

2時間ほど過ごして、外に出る。
グルメサイトなどで探していたランチの店に向かうが
思った以上に遠いので引き返し、そのへんをうろうろ。
路地にある喫茶店がランチをやってるのを見つけ
値段も手ごろだったので入ってオムライスを頼む。
ここで入ってなければ確実に昼食難民だったよ・・・。

足利1

サラダとコーヒーついて680円ナリ。ふわふわ卵。

ネットで調べていた昭和な甘味屋を探して
自慢焼き(今川焼みたいなの)をお土産にゲット。
ほんとは自家製小豆アイスが食べたかったが
ドライアイス置いてるような店には見えなかったので泣く泣く断念。

その後も適当にあちこちウロウロするが
これといった見どころもなく(スマン)
呉服屋で売ってた久米紬のハギレの詰め合わせにココロ動かされるも我慢。
予定の電車よりも一つ早いのに乗って、無事に家まで辿りつきました。

いやー楽しかったっす!
久々の美術館でしたが、やっぱり良いなあー。
絵を見る時は一人がいい。お客さんも少ない方がいい。
全体を見てそこから細部に入り込んでいくあの感じ。
学生の時にイヤというほど教わった絵の見方が身体に染みついているのです。
あまりに近づいて筆のタッチを追っていたら、
係の方に止められてしまいましたw

日曜美術館での再放送は、今度の日曜でした。
20:00よりEテレで。展示物以外の作品も紹介しています。

来年春、平塚にまた見に行きたいな。
足利市美術館では10月27日までやっています。
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タグ : 石田徹也 足利市美術館

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Comment

「聖者のような芸術家になりたい画家はどのような聖なる絵を描くのだろう」と興味を持ちまして昨日、見に行きました。
昨日当日の朝に新聞で「メンタルトレーニング」という記事の中で「プラス思考が大事!」というのを読んだ後だったので、とてもシンメトリック?な「もの」を一日に見たな思ってしまいました(笑)。自分は絵心が全くと言っていいほどないので、正直、彼の絵を理解するとか感情を揺さぶられるようなことはありませんでしたが、作者への寄せ書きなどを読みましたら、やはり多くの人の心を打ったのが分かりました。そして絵画というものにそのような力があるのだなと再認識させられました。
なにせ絵の見方とかも良くわからないので、のもんさんが仰ってたように一度全体を見てから興味を持った箇所を近づいて見るようなことをしてましたが、床に線が引いてあるのも知らず、近づき過ぎてのもんさん同様、係員の方に優しく注意されてしまいました(笑)。温泉場の射的ゲームのようにギリギリまで身を乗り出して目を近づけることも出来ましたが、もちろんしませんでした(爆)。最後のほうの「転移」などガンの転移を連想させる作品があったので、作者さんはガンで亡くなったのかなと思いましたが違うのでしたね。
仕事終わりに美術館に寄り、トラックを路駐してたので(爆)駆け足で見ようと思ってたのですが、わりと一枚一枚じっくりと見てしまいました。そして、入館する時になぜか普通に入れてしまったので、ひととおり見終わった後に受付の人に入場料を払って帰ってきました(爆)。
PS キースリンク選手はとんだとばっちり?を受けてしまいましたね。ほとんどの選手はあの場面では、あのようにしたと思います(笑)。
mas |  2013.10.21(月) 21:42 | URL |  【編集】

masさん

キャー、お久しぶりです!
登場しようにも場所がないよ、という状態が続いていましてスミマセン。
そんな中でもご訪問いただいて嬉しい限りです。
ラウテルンのミムンは、ベンチ入りも出来ない状態で、
まあ元気で練習してるならそれでいいのよ、な気分です。
なわけで試合なんてじぇんじぇん見てません。

わー石田徹也展、ご覧になったのですね!
masさんて確か山口の方の方でしたよね。ひー。
足利方面までお仕事、お疲れ様です。
路駐、しょっぴかれなくて良かったです。

絵の見方、とかあまり考えなくてもいいんですよ。
正解なんてないようなもんです。
言葉にした瞬間に怪しくなるようなものでもあるし。
でも実際の大きさや絵の具の感じは、
図版からは見えてこないものなので、
展覧会に行くって面白いんですよね。

床の線は言われないと気がつかないですよね。はは。

キースの件は、なんだろう、私は前回の金曜ゲームは見てないんですよー。
(まさか代表選でということはなかろう)
最近はもう生の時間に起きられなくて、
「すまん」と言いつつスルーしてしまいました。
CLの放送はこれから、録画でのんびり見ます。
のもん |  2013.10.24(木) 11:52 | URL |  【編集】

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