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2013.10.10 (Thu)

本棚:『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』ほか

読んだ端からすぐ忘れるのでメモ書き代わりに始めたカテも
いつのまにやらダラダラ書き過ぎちゃって、
ちょっと読もうかなと思えないカテになってきちゃいましたね。
それだけ刺激的な本にヒットしてると言うことで。

キーワードは「引き継ぎ」から「不要なものを見極める」な感じへ。

『本当は怖いソーシャルメディア 2015年「メディア融合時代」を考える』
:山田順(12.03)
タイトルは微妙だけど刺激のある面白い本だった。
FacebookにTwitter、グーグルプラスなどなど。
自分はやらないし(今のところ)進んでやろうとも思っていない
ネットのコミュニケーションツールが
物凄い勢いで広がってるけど、
どんだけ情報が漏れているのか、自分で漏らしているのか、
自覚しないで使っているのは本当に怖い。
パーソナルな家電製品を用いてパーソナルな状況で使っているからといって
情報がパーソナルな場所に留まっているわけではない。
毎日のくだらないどうでもいいつぶやきや検索は
全てどこかで記録され、使われる機会をうかがっている。
プラットフォームを提供している側の思惑一つで
勝手に繋がられ勝手に連れて来られてしまう見知らぬ人。
ネットのおかげで便利になったし友人も増えた。
ネットがなければ経験できなかった楽しいこともたくさんあった。
技術の進歩は止まらない。
でもこれ以上、どこまで必要なのか分からない。
日々増えていく大量のゴミデータに埋もれて
自分の行動半径の先にある、
もっと素敵で面白くて素晴らしいものにまで辿りつけない。
タダで手に入る情報、家に居ながらにして手に入る情報、
脊髄反射で反応できるようなやさしい情報。
最新のものも過去のものも、すべて同じように受け取れる。
そんな中で、ジミに取材や準備をして、時間とお金をかけて、
新しくモノを作っていくことを
これから先ヒトはどれだけ継続して行けるのかと思う。

『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』:橋本治(05.11)
初版の日付を見て驚く。こんな前の本だったのか。
書いた当時よりも状況はもっと悪くなっていると思うが
今読んでも至極まっとうな内容が詰まっている。
橋本さんは本当に頭が良い。
戦国武将の時代から話を始め、
バブル後の「勝ち組負け組」の単純な言葉の裏にあるめんどくささを一つ一つほどいてみせ、
経済とはもともとなんなのか、と根本に帰り、
今や「フロンティア」は「欲望」にしかない、まで来た時は
素晴らしすぎてひっくり返りそうだった。
恐ろしい話だ。
「必要」はもう十分に満たされ、
それでも発展していくにはもはや「欲望」というマーケットに進出する以外の場所はない。
「欲望」には具体的な形がないし終わりがない。
作って売って稼ぐのはまどろっこしい。
作って稼いでいるやつに乗っかって金を動かす方が早い。
ダメだと思ったら手を引けばいい。
もはや投資先なんてないのに、
エコノミストと投資家によって動かされる世間の欲望というマーケット。
「(昭和30年代に「商店街」という日本経済を成り立たせていた)日本人は
"我慢”という現状に抗する力を、まだ持ち合わせていた」
の一節を読んだ時は、目というか全身のウロコが落ちるような刺激。
最終章でもう一度この「我慢」についての一節が入るところが橋本さんです。
これだけの複雑な状況について、過去と現在とをまっとうさで繋げ、
シンプルに人間の力を掘り起こす文章を書ける人はそういない。
今橋本さんは難病を患って長く深く物を考えることができないそうだが
こうした本が読めなくなるのは大きな損失だと思う。
というか、もっと橋本さんの本は読まれないとマズイと思う。

『ようこそ断捨離へ モノ・コト・ヒト、そして心の片づけ術』:やましたひでこ(10.06)
07年から09年にかけて書いていたブログをまとめた本。
断捨離系の本は今回初めて読んだけど面白かった。
この手の本を読むと、うずうずと家の中を片付けたくなってくる。
収納ではなく、モノを減らすこと。
まず、不要なものを入れないこと。
とても単純なことなのに、言われて気が付く。
「もったいない」も使い方を間違えてはいけない。

今回とりあげた3つとも、
「必要」を超えた時点で、
脳内に移動した「欲望」は限度がないだけに始末が悪い、
というような話でした。

頭や口先だけを動かしていてもしょうもない。
体動かしてなんぼ。モノを作り出すことをしてなんぼ。
そこから自分の具体的な、物理的な限界が分かって
地に足を付けていられる。
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10:39  |  蛸足図書室  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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