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2014.04.12 (Sat)

本棚:『40代、職業・ロックミュージシャン』ほか

書いて下書きにしたまま、忘れていました。今さらアップです。

入院前に借りまくって、入院中に読んでいた本。
といいつつ、↓はフライングして読み終わってしまった。

『40代、職業・ロックミュージシャン』:大槻ケンヂ(13.04)
副題が「大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる。
'80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵」
新書だから、で軽い気持ちで電車に持ち込んだ私がバカでした。
死ぬかと思いました。
ものすごい濃くて爆笑必須の本でした。
ここに登場するアーチストたちの曲を、私はほとんど聴いては来なかったけど
当時の話、現在の話、どこを取っても含蓄たっぷり。
当事者にしか分からない話の数々が面白すぎる。
ロックというジャンルは、
自分の年齢について意識することが、
他の音楽ジャンルに比べて、早く訪れる気がする。
(アイドルという別格もあるかもしれない)
精神的にも肉体的にもそうだろうし
自分の生活、自分のファンや、自分を取り巻く業界や社会も含めて
時間とともに否応なく変化する中で、
音楽を続けていくために、どう対応していくのか。
すべて自分がクリアしなければいけない問題で、
万人に役に立つようなスタンダードな正解なんてないんだなと
本を読みながらつくづくと思う。
ファンキー末吉の中国ロック村、橘高文彦の子育て話、
ダイアモンドユカイのプロポーズ話など、
思い出しても爆笑しそうな話がてんこもり。
リンドバーグ再結成話は、
女性が仕事と家庭を両立する難しさというリアルな問題が見えて興味深かった。

『サブカルで食う』:大槻ケンヂ(12.05)
副題は「就職せず好きなことだけやって生きていく方法」
自分語り的な本でした。
少年時代がこんなでも、ロックやって本書いて、
なところまで辿りついた、の中身が凄すぎて驚く。
人生、何がきっかけになるか分からない、けど
そのために自分の中にある嗜好をじっくり見つめて
アンテナ張って自分で探して、
好きな物だけでなく周りにあるつまらないものまで含めて自習を続け、
形がないままの表現欲はそのまま場に出てぶつけ、
と、ネットのない時代に、手探りでやっていくしかなかった経験が
どれだけ後の自分を作るのか、同年代なら分かる。
そうまでしなくても簡単に多くのモノに触れる可能性だけが揃っている
今の若い人たちへのイラダチも分かる。

『全面自供!』:赤瀬川原平(01.07)
買って以来の再読。重たくて持ち歩けないんだよ。
こんな機会でもなければ読みなおせないので、
一番最初に持って行こうと決めた本。
まあ病院のベッドで読むのにも、かなりしんどい重さだったがな。
原平さんの生まれてから現在(当時)までを、
松田哲夫のインタビューのかたちでまとめた本。
あらゆることを面白がり、めいっぱい満喫して
巡航運転に入ったあたりでまたするりと別の興味に移っていく面白さ。
いつか縄文建築団の建物を直に見てみたいもんだ。

『どうして人はキスしたくなるんだろう?』:みうらじゅん・官藤官九郎(13.09)
濃厚で分厚い本を読んだ後は、バカっぽい本を読みたくなる。
40代になっても、
学生の時から考えているようなバカバカしい疑問に答えは出ない。
むしろ、年を取って文章化する頭がある分、
さらに突っ込んだ分析でしょうもなさが拡大する。
官藤官九郎にとって愛娘といつまでお風呂に入れるかが喫緊で最大の悩み。

『遺言』:岡田斗司夫(10.10)
こちらも持って歩こうとは思わない分厚い本。
アマチュア時代からガイナックス時代まで一気にまとめている。
創作、制作の舞台裏やら、お蔵入りになった企画の数々など
惜しげもなく披露。

『鏡の街皮膚の街』:赤瀬川原平(67.11)
こちらも何年振りかの再読。
まだ本を作り始めたころの原平さんの文章は味わい深い。
さなかに起こった「楽しい工作」について検証する章
「千円札をめぐる新聞紙の話」の細かさとしつこさ素晴らしい。
直後に泰平小僧に
「あんまり派手にやるとすぐまた冗談とかと思われてしまうんですヨね」
と言わせるとこまで含めてのきっちり感。
マジメな話、メディアのこの手の誘導的な文章の作り方は、
今もまだきっと続いていて、
あちこちで当事者が憤りを感じているんだろうと思うとぞっとする。

『夜露死苦現代詩』:都築響一(06.08)
再読。
すぐに借りに行けない状況なので、過去に読んだ鉄板モノのセレクトになる。
生で素材そのままの言葉があふれていて圧倒される。
人の間を流通して平坦に分かりやすいようにならされた刺激的な言葉ではなく
身から生まれたままのムキダシの言葉は、誰のものにも似ていない。

『リリー&ナンシーの小さなスナック』:ナンシー関、リリー・フランキー(02.12)
再読。
笑えるのにみっちりと読み応えのある対談。
リリーさんの求めるカッコ良さが随所に見えて面白い。
入れてもいない川魚の匂いのするカレーってどんななんだ。

以降、持ってきた本がなくなり
急遽家から何年も読んでいない漫画をダンナに大量に持って来させる。
高橋葉介『腹話術』『仮面少年』
段ボールに詰めてどこかにしまってあると思ったら
手に届くところにあったらしい。
あまりの懐かしさ。
このころの凛としたタッチが好きなんだよね。
このなかの「新しい人形」という掌編が、何度読んでもコワイ。
佐々木倫子の初期の漫画(忘却シリーズやペパミントスパイ)や
清原なつの(花物語)などを読み返してました。
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22:49  |  蛸足図書室  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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