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2014.11.29 (Sat)

乳がん記録48:完走、それからの日々

乳がん治療を完走して、報告だけして、ほったらかしでした。
せっかく記録付けてんだから、記憶を呼び起こしてちゃんと〆ます。

といわけで放射線の残りの日々から。

残り数回になったところで、
治療中に放射線の女医さんがいる曜日が最後になったので
面談しました。

この期に及んで、まだ肌の色が変わらないことなどを報告。
先生も首筋のあたりなどを見て「ほんとだ」

あと私は胸と首と両方かけているのに、
線量の総量が、通常の胸だけの人と変わらないのはなんでかと聞くと
回数ではなく、範囲が広くなるだけで、
乳がんの人がかけていい既定の量は同じなのだと言われました。
ほかのがんの人だと、また量が違うんですって。
そんなもんか、と納得。

先生が「今も闘ってるんですか?」と聞く。
「やってますよ!
先生、こないだからプログラムが変わってね!
今はミットにパンチできるんですよ!!楽しいですよ!」
「わあ聞いてるだけで、擦れて痛そう」
「私も心配だったんだけど、今のところそれもないのでやってます」
「ムリしないでねー」

終わりが見えて、連続の日課が急に途切れることで
不安になる人もいるらしい。
せっかく長い治療が終わるというのに、
空白が生まれて不安になるなんてバカみたいだなあ。
平日、会える友人に声をかけ、
外来の終わったその日にランチすることにした。
週末は旦那とお祝いでディナーだ!
ゴールに楽しい予定を入れることで、
最後まで走り抜ける力にターボをかけた。

放射線はそのあとも問題なく続き、
とくにこれという感動もなく無事に終了しました。
そしていつもと同じにそのまま仕事へ。

翌日、久々に朝から出勤し、
「治療全部終わったんで、今日から普通に出勤します」と
関係諸氏にご挨拶。

その翌日は休んで、外科の先生の外来。
放射線の最初のころにとった血液検査の結果はまるで問題なし。
「うん、健康ですね」
「先生、放射線終わったけど肌の色がぜんぜん変わらないです」
触診の時に確認した先生も「あ、ほんとだ」

ただ一つ気になるのは、右腕の血管の固まったところが
依然として固まったままなこと。
「そうだねえ。
あまり力をかけたり無理しないようにね。マッサージも有効だから」
とりあえずあっためたり、かるくマッサージしてみたほうがいいのかなあ。
このままではテニスができない。

「次は1か月、だと短いし2か月だと不安かもしれないから、1か月半後。
あ、25日だけど忙しいかな」
「忙しいですよ!!」
でもまあ病院だからな、休みもらうか遅刻していこう。
というところで診察は終わり。
「これで一区切りですね!やったー!!」
思わずバンザイしてしまいました。

そのあと、東京まで出て友人と楽しいランチ。
一緒にお祝いしてもらいました。

メールであちこちに「治療終わったよ」と報告。
とりあえず飲み会は来年だな。
12月はもう遊びに行く予定がいっぱいだ。

週末、旦那とイタリアンなど食べに行く。
こんなときくらいハイボールやチューハイじゃないやつを。
ニンニクのトマトスパゲティーやらてんこもりのサラダやら。
赤ワインを飲みながら、
こんなに体に何の影響もない状態で、
おいしいものを食べて飲んで、
治療の終わりをお祝いできるとは思わなかったな。
なんてシアワセなのだろう。

旦那は、リンパ節郭清したときに見せられた組織が
「ちょっと」といいつつ、そのちょっとがかなりの量だったので、
やっぱり取っておいたほうがよかったんだよ、と言った。
今は郭清したことによる影響はないし、
毎日リンパマッサージしてるし、
この先年取って体が弱ってきたらわからないけど
でも残さなかったことで不安がなくなったほうが大きい。
あのときジタバタした分だけ、今の状態はちゃんと受け入れられる。

週明け、職場にお菓子をもっていく。
長い治療が終わったことと、迷惑かけたことのお詫びと
理解して配慮してくれたことの感謝の気持ち。
「そんなお菓子なんて持ってこなくてもいいんだよ」
と言ってくれた人もいるが
「いえ、これもアピールですから」
病気してても仕事してたし、治療も無事に終わることができた、
そういう職場でよかったね、って思わせないとね。
ほかに同じ部署の直近の社員さんやパートさんに個別にお菓子を渡す。
この人たちが一番大変だったからなー。
ご迷惑をおかけしました。

これで私のけじめもついた。


そんで。
終わってからもう2週間以上が過ぎたわけですが
えっまだ2週間くらいしかたってないの?が正直なところ。
昨日、職場の勤務表を〆ていて、
まだ今月の頭は放射線やっていた乳がんの人だったのかと気付いて驚きました。

今それらしい痕跡は、
右腕の血管の跡。
首筋が、格闘系エクササイズで暴れたことで擦れて少し赤くなったので
着るものを配慮して、保湿したことで、大過なく治まっています。
まゆげは、書かなくても大丈夫なくらい生えてますが、一応整えてます。
髪の毛は、均一だった毛並みに、徐々に主張が出始めています。
白髪は元気にぴんぴん伸びてるし(なんでだ!)
触るとなんか方向性のようなものがでてきてる。
まだズラを取るような段階ではないですが、先が思いやられます。
育毛剤とか使ったほうがいいのだろうか?
爪がちょっともろくなっているのは、
身体が影響を受けていた時に作られた部分が、
爪先にまで伸びてきたせいなんでしょう。
体重は、1キロ減ったと思ったら、飲んで食べたおかげで
また1キロ太って焦りました。
おかしい、もう薬の影響はないはずなのに(涙)

あとはこれといって思いつきません。

また1年とか区切りがついたら
振り返ってみたりするかもしれませんが
今のところ、無事に日常生活にランディングできたので、
↑を自分の目で見るときくらいしか、
乳がんであったことを思い出すことはない、かな。
やりきった感はありますよ。

というか、思い出して広げて眺めてるほどヒマじゃないんで。
今は中田裕二クンという素敵なアーチストの存在があって
毎日楽しく盛り上がってるし、
12月にはRYUMEIさんに会えるし!
クリスマス前には芝居や、年末にはジョナベルのライブもある!
年賀状だってあるし、そこそこ掃除はしないといけないし。
日常生活を送るだけでいっぱいだ。

ただ治療を終わった今、思うのは
自分の身体や、周りの人の気持ちや、環境を変えるよりも
自分の頭の中を変えるほうが、一番簡単だということ。
どんなことでも前向きに捉えなおすことで、
いろいろな負担が軽くなる。
自由になる。力が出る。

それと、
思いがけず、自分がたくさんのひとから好かれていたのだと
はっきりと分かった、というのが
この病気になって一番、収穫があったことだと思います。
みんなの支えがあったからここまで来れました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
でもホント、びっくりでした。今でもどこか信じられない気持ちです。
ワタシこんなに好き勝手に生きているのに。
ありがとうございました。

こっから先は、アフターケア。
私は乳がん患者ではなく乳がんサバイバーとして生きていくのだ。

報告はまだまだ続きます。
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テーマ : 乳がん - ジャンル : 心と身体

タグ : 乳がん 放射線治療 トリプルネガティブ

13:19  |  日々是乳癌  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)

Comment

おめでとう~安心しました。

のもんさんから突然「いわきに行きたいんだけど」とメールいただいて、
その理由が「乳癌になったから」って、なんだかこれがもう最後になりそうな、
そんな緊迫感の中、いわきに来てもらって会ったのが、今年2月1日。
あれからもう10ヶ月~月日の流れがすごく早かったような気がします。

正直に言うと、私は学生時代からの大親友が8年前に自転車事故で亡くなり、
来生さんで知り合った、大好きな仲良しのおねーさんが5年前にガンで亡くなり、
だから、のもんさんの発病を聞いたときは、またかと血の気が引いた。
大好きな人、大切な人を、もう失いたくないと強く思いました。

母は46歳で胃癌になり、丸1年入院、大変な闘病生活を送り術後の経過も悪くて、
それ以降、思うような生活が出来ないまま68歳で心臓で急死しました。
それを見ていたから、私は今出来ることを積極的に楽しむ主義になったのですよ。

抗癌剤の影響とか心配だったけど、のもんさんは思ったよりも経過がよくて
いつも強い気持ちで元気でいてくれたようで、私もホッとしました。

今は医療も進歩しているだろうけど、のもんさんが自分であれこれ調べて
ガンに立ち向かっていったことがよかったのかな~と思います。
これからも体調には気をつけて、元気でいてください、私のためにも。
月子 |  2014.11.29(土) 19:46 | URL |  【編集】

月子さん

ありがとう~。
そうだね、いわき行ったねえ。
とりあえず動けるうちにって思ったんだよね。
あのときはまだ何も始まっていなくて、
手術したその時から病人になるんだなと思ってました。
怖かったのは手術よりも抗がん剤だった。
実感は何もなくて、妙な好奇心がどこかにあったりしてました。

10か月で、ここまで来れるんだなと、
ちょっと驚いてます。
病気のことをよく知らなかったときは、
12月なんてものすごく遠いところの話だったよ。

今は、大騒ぎなのは1年だけだ、と思います。
そりゃこの後もホルモン治療とか続く人のほうがずっと多いのだけれど
(トリネガは1割くらいかな)、
がんと聞いて思い浮かぶ治療のハイライト(ブログのネタになりそうなこと)は、
ほとんど1年の間に終わります。

まあこれはあくまでも、
私が経験した乳がんと、その間に知ったことに限った範囲での
実感でしかありません。

必要なのは、自分にとって意味のある、実際的な情報を探すこと。
家族の愛と支えとかエンタメ系の話を読んだり、
いつまでも抜けた髪のことでくよくよ一晩中考えたりしてるヒマがあったら、
手足を冷やすとか、圧迫ソックス履くとか、
そういう自分の身体に直結する有用な情報を集めて、
闘うために武装することが大事だと思います。

一区切りついたとはいえ、
完全に不安がなくなったわけではありません。
これからもムリと油断をしないように、
身体にいい習慣を続けながら、過ごしていこうと思います。
のもん |  2014.11.29(土) 22:54 | URL |  【編集】

おめでとうございます!

完走、おめでとうございます!

タイプや治療内容で違いはあるものの、のもんさんの走る姿は、お手本でした。こうしたブログにも初めてコメントして、アドバイスをお願いしましたし!

化学療法を前に、副作用を恐れていると、医療従事者の友人が「精神面が副作用へ影響する」とアドバイスをくれました。副作用は体質・体調に因るところがもちろん大きいのですが、気持ちの持ち方で軽減できる要素がある、と。
「悲観せず、楽観せず、受け入れて、受け流す」言い聞かせ、ブログでのもんさんの様子も励みにしています。

サバイバーとしてのこれからの報告も心待ちにしています。



ぬらりひょん |  2014.11.30(日) 10:18 | URL |  【編集】

ありがとうございます~。
なんとか無事に終了です。

気持ちで何とかなるものなら、
なんとかしたほうがいいですもん。
気持ちだけなら金はかからない!!

とはいえ、
がんとの付き合いよりも、
ここまで育ててきた自分の性格のほうが、
ずっと長い付き合いなので、
いきなり前向きにってのも難しい人もいるだろうなと思います。

それでも。
高いお金をかけた薬が、ちょっとでも効果を発揮するように、
自分からも努力するのは必要ですよね。
もったいないもん。
ぐずぐずしてるまに、薬は外に出てってしまいます。

でもホルモン剤はね、
私はやらないので憶測だけだけど、
抗がん剤とは別種のしんどさがあると思うんです。
そして長いおつきあいの薬だから、
毎回頑張り続けるのも大変だろうと。
たまに力を抜きながら、うまく仲良くしていけるといいなと思います。

ぬらりひょんさんも、
副作用をいなしながら、頑張ってください。
応援していますよ!!

私のほうも、髪の毛生えるまでとか、
まだまだネタはあると思うんで、また遊びに来てください!
のもん |  2014.11.30(日) 21:38 | URL |  【編集】

お友だちとのランチ、
ご主人とのディナー、
通常出勤(お仕事再開)、


どれもみな羨ましいです!


のもんさんは【味覚障害(異常)】はなかったんですよね?
私は12/18の基本治療抗がん剤8回目(ラスト)を前に、ドセタキセルに変わった5回目から味覚障害に悩まされています。

今は父の食事を作る身なので、料理の味付けにも自信がありません。
モチロン、どんなに美味しそうな料理も殆ど味を感じません!
(>_<)


他の副作用は事前に対策を考えたりしていましたが
◇むくみ→ソックスやクリーム
◇爪→少々お高いトップコートなど
◇眉毛→抗がん剤始まる前に眉アート
◇シャンプー・ソープ→今まで使っていたものを一新し、刺激の弱いものに
などなど…

それが、
これら↑は特に必要がないくらい副作用としては現れてなく、【味覚障害】にやられるとは!!

私も8回終了したあかつきには、美味しいものを沢山食べて、この半年間の自分ご褒美を味わおうと思っていました。が…

【味覚障害】はどれくらいで回復するのか…
12/18投与終了、+3週間後から徐々に戻るのでしょうか。


とにかく今は「あと1回で投与終了」より、【味覚障害】が回復するまでまだ1ヶ月以上もかかる!
+必ず襲ってくる発熱やのどの痛みに、まだ1ヶ月以上も耐えなければならない!
辛さの方がしんどいです。

のもんさんのお話を読んで、
前向き姿勢やはねのける精神力が大事とわかっているのですが、
『全て終わる迄、家のことも料理もなにもせず、ひたすら寝ていたい!』な、私です。
(特に今日はしんどくて父の昼食も作れず寝ているので、気持ちがすさんでいます。)



弱気発言でスミマセン!!
この文章もあとで笑い話になるといいのですが…。

段々寒くなります。無理はされないように♪
これからもヨロシクですm(__)m
みずきよ |  2014.12.05(金) 16:56 | URL |  【編集】

みずきよさん

お久しぶりです。
お元気・・・というかいろいろ副作用で悩んでいるようですね。

味覚障害は私はなかったです。
その時に食べたいもの、食べられないものというのはあったけれど、
食べたものが自分の思った味と違う、食べ物の味ではない、
ということは幸いなかったんですよね。

でもなったらジミにいやだなとドキドキしていました。
みずきよさんは、氷食べたり、冷たいものを飲んだりとかしましたか?
味覚障害に関しては
私も対策はそれくらいしかわからなくて。
でも途中で氷を食べることが苦痛になって、
半分凍らせたお茶を飲んでいました。
それも最後のほうはわりと雑に飲んでたなあ。
(ケモ室でやることが、イヤになってくるんですよね)

治療中でだるいときって、
何か食べることくらいしかできないし、
食べないと元気も出ない。

でもそこで「食べても味がおかしい」になると、
元気になる以前の問題になっちゃって。
気持ちがへこみますよね。

ドセの影響が抜けたなと思ったのは、
やっぱり1か月くらいしてからですかね。
やってる時はむくみが強かったので、
不意に身体が軽くなったことで感じましたね。

亜鉛のサプリは効かないですかね?
効くという話もあるし、
化学療法で起こる味覚障害は別物だという話もあるし、
微妙なんですが。
取って悪いものではないので試してみてはいかがでしょうか。

必ず終わるものだと思って、あともうひと踏ん張り、
前進していきましょう。
ここまで来たのだから!

弱気発言、するときはしないと自家中毒起こすので、
出したほうがいいですよ!
ここでよければ、気にせず吐き出してください。
あとから読めば、実感できないくらいの話になっているはず。

師走、年末年始と、
なかなかゆっくりしようにもできないかもしれませんが、
無理せず、できる範囲で、罪悪感を持たずにやっていきましょう。

インフルが本格的にはやってきているそうです。
みずきよさんも、余計なものまでもらわないように!
気を付けてくださいませ!
のもん |  2014.12.06(土) 11:55 | URL |  【編集】

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