2017年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2016.06.23 (Thu)

本棚:『ゆるい生活』ほか

書いてたまっていたものを2つ連続でアップしてます。
近所の図書館の改装も終わって、直接手に取って借りる環境が戻りました。
なんか前より、陳列してる本のラインナップが、
微妙にライトになった気がすんなあ。

4月ごろから読んでいた本はこんな感じです。

『『罪と罰』を読まない』:岸本佐知子・三浦しをん・吉田篤弘・吉田浩美(15.12)
図書館で、けっこうな予約数が入っていたもの。
みんな「罪と罰」を読みたいと思っていて
読んでいない人が多いんだろうな。
タイトルとこのメンツで引きは十分。
ラズミーヒンが馬で修造というのに爆笑。

『楽器と武器だけが人を殺すことができる』:宇野常寛(14.12)
ゼロ年代以降のサブカルを知るにはこのヒトの本。
テーマは多岐にわたっているが、通底するものはあり。
昭和がもうかなり遠くなってきているのを実感する。
昭和の時代には、乗り越えるべきもの破壊すべきもの前提になるものがあって
それと対峙することで生まれてきたものだったけれど、
今はそれはそれとして、無関係なところで、関係するとしてもネタとして、
閉じた中で何かを生んだり、試行錯誤している、ということなのかなと思った。
ネットで世界は広がったように思うけど、
実際は自分の目の前、手の届くところしかリアルじゃないとか。
元ネタを知らないものの方が多いけれど、
ライダーシリーズちょっと見てみたくなった。

『新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動』:原田曜平(15.09)
キャラとしてふるまえる程度にライトになった今のオタク。
ネットとSNSのおかげで、時間もお金をかけずに情報が集められ、
同好の士を見つけやすくなっている。
ライトになったからと言って、誰もがライトにふるまえるわけではないし、
繋がりやすくて、めんどくさいことが多そうな気がする。
まあ自分の好きなものがあって、追っかけているのはシアワセなことだ。
姫の話はかなり引くけどな。

『ゆるい生活』:群ようこ(15.01)
漢方で身体の不全をゆるゆる改善していく話。
ニュートラルな状態に近づくと、
具合が悪い状態に敏感になる、のがちょっと大変だ。
でも壊れた食生活をしてもなんともない鈍感な体でいることが
良いわけでもなく。
甘いもの、水分、無理をする生活、目の前の刺激、
良くないと思われるものはたくさんあるけど、
ぼちぼち改善して付き合っていくくらいがいい。
漢方って興味があるし、
生活を見直したり体の状態を整えたりするのに
とてもイイとは思うのだけど
金がかかりすぎるんだよなあー。
辛抱強く続けてナンボの治療なんだけど、
お金が続かなくて諦めてしまう。
しかし1日にやることは一つって無理だ。
裁縫やったらパソコンはダメで、あとは体を休めろと言われてもなあー。
なんて5年もしたら、身体に影響が出てくんのかな。
読みながら、いろいろと生活について考えてしまう1冊。

『スピンクの壺』:町田康(15.10)
スピンクシリーズの3冊目。
1冊目の衝撃はもうどこにもなくて、
前作同様、普通に犬エッセイという感じに。

『ネットの危険を正しく知る ファミリー・セキュリティ読本』:一田和樹(15.03)
利便性と経済性を優先して、加速度的に広がるサービスと罠。
知らないままで使う大人、知識がないのに使う子供、
儲けようとして巧妙に情報を隠し、そそのかし、
自分だけおいしい思いをしようとする知識を持っている者。
スマホもSNSもネット決済も、使わないのが最大の防御としても
全て使わないのは難しい。
自分にとって何が必要か、どこまで便利を利用するのか、見極めは大事。
安心・安全が一番ないがしろにされる現実。
今の状況を自覚しなければ、利用されるだけのダメなヤツのままってことか。
特にこどもをもつおかあさまにオススメしたい1冊ではある。

『負けない力』:橋本治(15.07)
新しい本です。体調は良くなったのだろうか。
橋本治の本を読んでいると、
あまりにまっとうなのに、日常の中で見落としていることに
いろいろ気付く。
アタマの中をいろいろな考えが動く。
今を語るのに、ネットの話をことさら入れなくても、ちゃんと見える、伝わる。
のは、橋本さんが問題の本質をとらえているからなんだよな。
考える、ってどういうことか。
不安や問題があって、それをなくそうと動き始めるとき、
アタマはものを考えることを始めるし、それによって知性が身についていく。
「みんな」を基準にすると、際限なく続いていくしかないような、
詰め込み型の思考(勝つこと)では、対応できない。
自分のほどほどを知って、必要な場面で考え、現状を変えていく(負けない)ことが
個人としてできる、大切なこと。
「謙遜」ってそういうことなんだ、とまたも目からウロコの経験。
橋本治の本を読みなれていない人にしたら、
なにをまどろっこしい、となるんだろうが、
結論にたどり着くには、
ちゃんとこういう、道筋を追って考えることを抜きにはあり得ないのだと、
知っておく必要はあると思う。
なんでもかんでも、すぐ答えを求めてるなんて怠惰だよ。
スポンサーサイト

テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

09:43  |  蛸足図書室  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://takoashiattack.blog8.fc2.com/tb.php/2632-d338bf35

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |